2011年 04月 25日
上小沢邸 |
マンションが建ち並ぶ、白金の閑静な住宅地に建つ平屋の「肉匠 上小沢邸」の見学に出かけた。元々は個人宅で、近頃レストランに改装されてはいるが、オリジナルに近い状態にあるようです。
1959年竣工の15坪ほどの小住宅。設計はSHシリーズで一世を風靡した建築家広瀬鎌二。
地上から浮いたようなデザインのコンクリート盤の上に、コンクリートブロック造の壁が建ち、それにコンクリートスラブの屋根が乗っている、いたってシンプルな作品です。
ご健在の施主に建築家広瀬鎌二との出会い、設計・工事のお話をお聞きする事が出来ました。
依頼後出てこない計画案にいらつきを覚えたそうですが、案に一目ぼれだったそうです。しかし、予算が遭わず最後は屋根の防水工事も省略。結果は雨漏りにその後永年悩まされつつも、懲りずに防水工事を繰り返したそうです。当然な事に断熱も無く、夏は暑く冬の寒さに耐え忍んだそうです。それでも、この住宅に住み続けられた。
話を伺っていて、手のかかる建物を見捨てずに面倒を見続けた結果、愛着がつのり施主の分身にまで昇華したのでは思えてきました。この施主だからこそ、この住宅は白金の一等地に生き続ける事が出来たのだと確信しました。
そして、この作品を通して、そぎ落としたシンプルな美しさを思い起こされた。
地上から浮いたようなデザインのコンクリート盤の上に、コンクリートブロック造の壁が建ち、それにコンクリートスラブの屋根が乗っている、いたってシンプルな作品です。
ご健在の施主に建築家広瀬鎌二との出会い、設計・工事のお話をお聞きする事が出来ました。
依頼後出てこない計画案にいらつきを覚えたそうですが、案に一目ぼれだったそうです。しかし、予算が遭わず最後は屋根の防水工事も省略。結果は雨漏りにその後永年悩まされつつも、懲りずに防水工事を繰り返したそうです。当然な事に断熱も無く、夏は暑く冬の寒さに耐え忍んだそうです。それでも、この住宅に住み続けられた。
話を伺っていて、手のかかる建物を見捨てずに面倒を見続けた結果、愛着がつのり施主の分身にまで昇華したのでは思えてきました。この施主だからこそ、この住宅は白金の一等地に生き続ける事が出来たのだと確信しました。
そして、この作品を通して、そぎ落としたシンプルな美しさを思い起こされた。
by kakian-teishu
| 2011-04-25 14:55
| 家づくり