2011年 12月 21日
清水建設東京木工所 |
NPO法人team Timberize 主催の見学会に参加してきました。
明治17年(1884年)に開設され130年の歴史をもち、開所より職人によって磨かれてきた精巧な木工技術を継承すると同時に、時代が要求するさまざまなニーズに答えるために常に技術革新を続けてきている清水建設が誇る東京木工所を見学してきました。
木工所は東西線木場駅から徒歩5分程にありますが、駅を出るとそこには掘割も無く勿論材木屋もなくビルが立ち並ぶ町で、少々がっかり。道路が掘割の後に建設されたようで、昔は「川並さん」と呼ばれる人々が船で材木を運搬していたとかで往年の風景を頭に描いてみました。
木工所の敷地は2400坪で、清水組みが発足して80年目にこの場所に作られ、そして、現在では木工に関する高い技術力を持つ自社工場が残っているのは、大手ゼネコン5社ではシミズだけになったそうです。ここでは自社の仕事、特に高級な物件をメインにしているそうですが、近頃はプリントものやプラスチックが支流で仕事量も往年に比べると激減しているそうです。木を知り抜いた匠の誇りと自信が発揮できない無念さを言葉の端々に感じました。
工場を拝見して、突き板単板を練り付し加工組み立てる内装仕事が支流で無垢の木材は芯材位で期待とは違っていました。貼り物の世界に見えたのですが、材料や技術の知識が意味を持ちます。しかし、貼り物とこだわるのは建築の専門業者だけだそうです。
倉庫には喉から手の出るような素晴らしい単板が並んでおりました。今では手に入らない材料もあり「今のうちですよ」とのこと。使用するのはトロ部分だけになるので価格も高くなるわけです。
この工場で製作管理されてきた加工刃物は長年使用してきたものが整然と引出しに並べて保管されていました。加工刃物を管理できるのはここには二人だけだそうです。技術を維持し伝承することに腐心されている様子が分かりました。
木工所がある木場の古地図によれば、道を挟んで広大な敷地は元鹿島の社長邸宅があり、今は鹿島の研修所と独身寮が建っていました。
明治17年(1884年)に開設され130年の歴史をもち、開所より職人によって磨かれてきた精巧な木工技術を継承すると同時に、時代が要求するさまざまなニーズに答えるために常に技術革新を続けてきている清水建設が誇る東京木工所を見学してきました。
木工所は東西線木場駅から徒歩5分程にありますが、駅を出るとそこには掘割も無く勿論材木屋もなくビルが立ち並ぶ町で、少々がっかり。道路が掘割の後に建設されたようで、昔は「川並さん」と呼ばれる人々が船で材木を運搬していたとかで往年の風景を頭に描いてみました。
木工所の敷地は2400坪で、清水組みが発足して80年目にこの場所に作られ、そして、現在では木工に関する高い技術力を持つ自社工場が残っているのは、大手ゼネコン5社ではシミズだけになったそうです。ここでは自社の仕事、特に高級な物件をメインにしているそうですが、近頃はプリントものやプラスチックが支流で仕事量も往年に比べると激減しているそうです。木を知り抜いた匠の誇りと自信が発揮できない無念さを言葉の端々に感じました。
工場を拝見して、突き板単板を練り付し加工組み立てる内装仕事が支流で無垢の木材は芯材位で期待とは違っていました。貼り物の世界に見えたのですが、材料や技術の知識が意味を持ちます。しかし、貼り物とこだわるのは建築の専門業者だけだそうです。
倉庫には喉から手の出るような素晴らしい単板が並んでおりました。今では手に入らない材料もあり「今のうちですよ」とのこと。使用するのはトロ部分だけになるので価格も高くなるわけです。
この工場で製作管理されてきた加工刃物は長年使用してきたものが整然と引出しに並べて保管されていました。加工刃物を管理できるのはここには二人だけだそうです。技術を維持し伝承することに腐心されている様子が分かりました。
木工所がある木場の古地図によれば、道を挟んで広大な敷地は元鹿島の社長邸宅があり、今は鹿島の研修所と独身寮が建っていました。
by kakian-teishu
| 2011-12-21 13:30
| 研修